2009-2010シーズンのシーズン最後を飾るフィギュアの大会、世界選手権がトリノで行われました。
シングルはジュニア&シニア × 女子&男子の4つとも日本人が獲得するという快挙で、日本がフィギュア大国となっていることを実感します。さらにシニアの2人(高橋大輔、浅田真央)はバンクーバー・オリンピック後でありながらモチベーションを維持し、結果を残した点が高く評価されています。
優勝した彼ら以外の選手のレベルも全体的に上がっており、素晴らしいと思いますが、やはりトップ5に入っている選手は別格だと思えるんですよね。自分のスタイル・個性を(ほぼ)確立している点が私の眼には際立って輝いて見えます。フィギュア・スケートは採点競技ですから勝つためには採点方法に忠実な演技をすることが重要ですが、それが自分の個性・スタイルを失わないことの方がもっと重要だと考えているからです。
そんな折、こんな記事を読みました。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/text/201003280003-spnavi_1.html
私の印象では、浅田選手は「まだ大切なものに気付いていないかもしれないが、それは競技会で勝つために大切なものであって、彼女自身の個性そのものはほぼ確立している」のですが、いかがでしょう? そうでなければ、これだけの感動を我々に与えることはないように思うのです。
もちろん、彼女も現状に満足していないでしょう。素人目に見ても伸びしろはまだまだあるように思います。それは現状をベースにしてのものであり、ゼロベースでやり直す必要があるわけではありません。しかし、ものの見方や考え方、そしてプロセスなどを見なおす必要はあるでしょう。既に十二分な実績を残していますが、そうすることでより伝説的なスケーターとして名を残すことに近づくのだと思います。
でも、トリプルアクセルや4回転へのこだわりは捨てないで欲しい・・・と思ってしまうんですよね。
これって、「ここでしか食べられないスペシャリテ」を持ちつつも総合力で勝負するレストランと似ているような気がするのは私だけでしょうか(ちょっとこじつけ過ぎかな~)。
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