アクセス解析に関する前回のエントリーは意図して浅い話に留めたのですが、続きを書くきっかけを失っておりました・・・。ということでHPのアクセス解析にまつわる話を再開します。
100サイト以上のレストランのHPあるいはブログのソースを見てわかったのですが、アクセス解析のためのトラッキングコードすら埋め込んでいないサイトの方が大半・・・というよりは圧倒的に多いようです。
サーバー上にあるアクセスログを参照・解析するというトラディショナルな方法もあります。しかし、そういうスキルを持ったスタッフが個人経営のレストラン(いや、上場企業が経営するレストランにおいてすら)居るかと言われれば、「No」というお店がほとんどでしょう。解析を外部委託するにしても、アクセス解析に対する誤解やかかるコストなどから導入を見送っているところも多いと思います。
アクセス解析自体はWebマーケティングの基礎となる技術ですが、ITが苦手という人たちにとってはまだまだ敷居の高いものですし、そんなことをやっている時間もスキルも無いというお店が多いことは容易に推察できます。
また、アクセス解析はあくまでも解析であり、そこで終わってしまってはビジネス上の価値はありません。Webを活用したマーケティングを行う上ではあくまでもごく一部であるという事実を知ると、個人経営の飲食店ではますます手が出にくくなる、という流れなのかもしれません。
これらの状況はアクセス解析ツールの多くが無料(FREE)であるにも関わらず生じている現象です。
私は、これは多少なりともFREEビジネスに従事するものにとって、1つの課題であると考えています。これはFREEビジネスの中長期目標に「IT活用の裾野を拡げること」や「情報格差の解消」が含まれているはずだと信じているからです。
現時点では、FREEビジネスやライフハックは「一定以上の知識を持った人がその恩恵に預かることができるもの」に留まっているという認識を持っており、まだまだ、その存在を知らない、あるいは意識していないという人が多いのが実態です。残念ながらクオリティ・レストランの個人経営者の方にはそういう方が多いような気がしています。
私自身を含め、IT屋やマーケ屋はそういう人たちと会話をする際に、前提をどこに置けば良いのか、というのがわからない(わかりやすく言うと、何をどこまで分かっていらっしゃるのか、読み切るのが難しい)・・・ひいては面倒臭いとさえ思っている場合もあると思うのです。それでは裾野は拡がらないし、成功を共有することもできません。
一方で、知識や情報をタダで得ることを独善的に拡大解釈している人が多いのも事実。これではサービスの需給バランスが取れません。獲得した情報によって得た利益を何らかの形で還元する・・・ひいては経済全体が活性化し、社会が発展することを目指すことがFREEビジネスの理念である・・・と思っているのは私だけでは無いはずです。
この考えに基づき、このブログでは、可能な限り、「ITやマーケティングは苦手」というレストラン関係者の方にとって有意義な情報発信ができるように心がけていますので、どうか積極的に「××のことが知りたい」という声を寄せていただければと思います。
http://twitpic.com/1q7y2i
上記URLに掲載されているような不幸な事例は避けたいですよね・・・。
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