2010年4月20日火曜日

OpenTableについて

昨年くらいからOpenTableという飲食店予約サービスが日本でも目立つようになってきました。現在では東京エリアでも300を超えるレストランがこのサービスを導入しています。

単に予約ができるだけでなく、顧客管理や来店履歴の管理、メールマーケティングの機能まで持っているようです。これらの機能をどこまで使いこなしているのかわかりませんが、これを導入した私の知人の1人は「結構、便利」という評価をしていました。

私はOpenTableの機能やサポートを熟知しているわけではありませんが、いくつか気になっていることがあります。

「高機能なのは良いがレストランの運用担当者の人が本当に使えるようになっているのか?」という思いとそこから派生するいくつかのことです。

ITに精通している担当者がいるお店であればこれらの機能を使いこなすことも可能でしょう。ですが、個人経営者のお店ではそれは難しい所です。となると、十分な導入サポートがあることが前提になるでしょうが、そういうサービスがあるのか、またそれができるだけの体制が用意されているのか・・・そして、それらが用意されていてもコストが個人経営店に支払えるような費用なのかどうか。

加盟レストランの声

を読むと評価している部分は「予約管理が正確になった」という点に集約されています。これって、このシステムを用いずともPCが1台あれば可能なことで、OpenTableの本質は管理している顧客の分析とリピート促進という点にあるはずです。正確な予約管理をするだけのために専用端末の設置スペースを取り、そこそこのライセンスフィーを支払うということに対して、レストラン経営者の方々も費用対効果の点で見直すべきではないかと感じます(そもそも、消費低迷の現在において、現在の飲食店の最大の課題は集客なのでは無いでしょうか)。

OpenTable自体を否定するものではありませんが、お店の経営にとっての優先課題が、予約管理などの「業務の精度向上」や「効率化」なのか、それとも他の何かなのか、などを見極め、またそれらの費用対効果を判断して導入を決められることを強くお薦めします。

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