2010年8月2日月曜日

クオリティ・レストランにとってのコンセプトとは(その4)

間に2つほど、主旨の異なるエントリーを挟んでしまいましたが、クオリティ・レストランのコンセプト作りに関するエントリーを再開します(飲食店関係の皆様、引き続き、アンケートへのご協力、よろしくお願いいたします)。

前回は関係者や消費者と共有可能なコンセプトをまとめる、あるいは再確認するのに、フレームワークの活用は有効だという内容でした。

関連するその他のフレームワークとして、MECESWOT分析ロジックツリー(論理木)などがあります。これらはコンセプト作りというよりは論理思考/ロジカルシンキング用のツールとして使われています。コンセプト作りに必要なスキルのかなり部分がロジカルシンキングのスキルと重複しますし、「ロジカルシンキング」に関する資料・情報はそこかしこに在りますので、お読みになることをお薦めします。

正直、こういったことを知識として知っている人の中でも、実際にそれを使った経験のある人とそうでない人の違いは大きいですし、もちろん十分に使いこなしているなぁと思う人は多くありません(参考:「なぜ、フレームワークが使えないのか」)。これができるようになると、業種共通のビジネススキル/バックグラウンドになりますので、独立や新店を考えていらっしゃる方は、少しずつトライされては如何でしょうか。

これらの情報を踏まえて、前回、紹介したサンプルのフレームワークをベースに、各工程でどのようなフレームワーク・手法を使えば良いか、具体的なイメージを持っていただけるよう以下のような資料を作ってみました。

















※クリックすると大きくなります。

1)この全体として、「MECE」を意識して、あるいは前提として各工程(①~⑤)を進めていくことがポイントです。

2)赤色の斜体で記載したのは各工程で利用できると思われるフレームワークや理論・方法です(詳細はネット上の各情報をご参照ください)。フレームワークを活用して、書いてまとめることで各工程の終了(⇒次の工程に進む)が明確になります。

いずれにしても、欲しい or 必要な結論を導くためには、適切なアプローチ・方法を用いないと無駄に時間がかかるし、例えば、ブレーンストーミングなどではとりあえずみんなで考えたつもりになってしまい、結論が出ない場合さえあるので、各工程の目的・ゴールと成果物を設定することが前提です。

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